高校受験では何校受ければいい?併願校の決め方も紹介!

公開日:2023/10/15
疑問

高校受験は人生において大きな意味を持つものです。受験に失敗すると、最悪の場合、進学先がないということになりかねませんので、慎重に決めていきたいところです。ここでは高校受験の受験校の決め方、併願校を決める際に考えるべきこと、何校くらい受けるべきなのかについて解説していきます。

まずは受験先を決めよう!

受験の戦略は、自分がどの高校を目指しているのかによって異なります。有名私立高校に入って難関大学への足掛かりにしたい」「学費の問題から、公立高校を志望している」「公立、私立関係なくハイレベルな高校に入りたい」といった具合です。

とはいっても、全ての人間が希望通りに入学できるわけではありません。自分の実力を考慮して高校を選択することも重要になります。たとえば、自分の偏差値が50だったとしましょう。

そうなると、偏差値60~65が合格圏の学校、つまり自分の実力プラス10~15くらいは挑戦校、偏差値50からプラスマイナス1桁の学校は実力相応校、偏差値40くらいまでは安全校とおおよそですが分類できます。自分の実力と志望校に入りたいという意欲、熱意の度合いによって選択は変わってくるでしょう。

併願校を決めるには?

併願校の決定は本命の第一志望が公立高校なのか、私立高校なのかで変わります。そもそも、公立高校は専願制ですので、他の公立高校との併願はできません。第一志望が公立高校なら本命の公立高校の他に私立高校を受験することになります。

併願校の決定は公立高校の受験日に被らない受験日の私立高校を選択するのが大前提です。私立高校が本命の場合はこのような縛りありません。経済的な問題や日程の確保に制限がないのであれば、とにかく多くの高校を受験するという戦略も考えられます。

つまり、公立高校が本命ならば、併願する私立高校は俗にいう滑り止め、私立高校が本命ならば、どこまでもチャレンジングな受験ができるということになります。このようなことは、中学校の進路相談などでもアドバイスがあるとは思いますが、最終的に決定するのは本人です。

戦略や経済事情にこだわりすぎて、子どもの可能性や意欲を削いでしまっては元も子もありません。ここは状況を考慮して柔軟に対応したいところです。

それぞれ何校くらい受けるべきなのか

それぞれ何校くらい受けるべきなのかということに決まりはありません。「自分を追い込むために本命一本しか受験しない」「とにかく手当たり次第に私立高校を受験する」というのも立派な戦略です。

しかし、人生何が起きるかわからないというのは、高校受験でもあり得ることです。「共通テストで間違いなく受かる実力があるのに不合格だった」「自分の偏差値より20も上の学校に合格できた」などといったことは決して珍しくありません。

高校受験に臨む中学生はまだまだ精神的、肉体的に不安定な状態なので、追い込まれるととんでもない力を発揮することもあれば、緊張から実力の半分も出せないといったこともあり得るのです。

このようなことを考慮すると、公立高校が本命の場合は、私立高校の併願校は2から3校が一般的です。実力を測るという意味で、本命の受験の前に私立高校を受験して環境に慣れておくというのも有効な手段で、本命よりも1ランク低い学校を受験して自信をつけるのがかしこいでしょう。

私立高校が本命の場合は、自分の偏差値との乖離を考慮する必要があります。本命が実力相応校ならば、チャレンジ校、安全校の受験も視野に入れるべきです。「実力としては足りないけど、合格すれば是非ともいきたい」というチャレンジ受験も勉強の励みになるからです。

本命がチャレンジ校であるならば、実力相応校と安全校も受験すべきです。実際に入学するかは試験次第ですが、進学先が無いという事態を避ける必要はあるからです。なお、公立高校に合格したにもかかわらず、私立高校に入学するのはルール違反といわれています。

これは、上記のとおり、公立高校は専願制で補欠合格などの制度が存在しないためです。つまり、根本的に入学辞退は公平性の観点から余程の理由がない限り認められていないのです。中には親の転勤や経済的な事情で辞退することもありますが、現実には無いといってよいことでしょう。

たとえば「実力相応校の公立高校とチャレンジ校としての私立高校を受験して、どちらも合格した」という場合、私立高校に行きたいということになることもあるでしょう。しかし、制度上この場合は余程の理由がない限り公立高校の入学が優先されるということになるのです。

この部分は、各都道府県でも温度差がある事柄なので、不安な方は事前に進路相談などで確認しておくことをおすすめします。

まとめ

高校受験の受験校の決め方、併願校を決める際に考えるべきこと、何校くらい受けるべきなのかについて解説してきました。高校受験に関しての制度、戦略などがわかりましたね。高校受験は人生を決める可能性のある重要なイベントのひとつですので、慎重に判断するようにしましょう。上記を参考にしっかりと戦略を練って高校受験を乗り切るようにしてください。

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